大腸がん

COLORECTAL CANCER 大腸がん

大腸がんとは

大腸に発生するがんで、日本人には肛門に近い直腸とS状結腸にできるケースが最も多く、次いで上行結腸の発生が多いとされています。ほとんどの大腸がんは良性ポリープである腺腫の細胞ががん化して発生しますが、大腸の正常な粘膜に直接発生するケースもあります。
日本での大腸がんの罹患者数は長年増加傾向にあり、食の欧米化や高齢化が関与していると考えられています。最新のがん統計では、2019年の罹患者数は男女ともに大腸がんが第2位であり、2022年のがんによる死亡者数では大腸がんが男性の2位、女性の1位になっています。

大腸がんの症状

大腸がんは早期に症状を起こすことはほとんどありません。ただし、肛門に近い部分にできた場合は、血便や便潜血検査陽性で比較的早い段階の大腸がんを発見できる場合もあります。大腸がんは早期発見できれば日常生活に支障を及ぼさずに完治できる可能性の高いがんです。
また、早期ではなくてもできるだけ早い段階で発見することで心身への負担が少ない治療が可能になります。下記のような症状に気付いたらできるだけ早くご相談ください。

  • 血便
  • 下痢と便秘が繰り返される
  • 腹痛、腹部膨満感
  • 便が以前に比べて細くなった
  • 体重減少
  • 残便感がある
  • 健康診断などで受けた便潜血検査陽性

大腸がんは自覚症状の現れにくいがんですが、比較的早期に現れやすい症状に血便や、便潜血検査陽性があります。便潜血検査陽性は、大腸がんの前がん病変である大腸ポリープでも生じることがあり、ポリープの段階で切除できれば将来の大腸がん予防になります。
血便や便潜血検査陽性は痔でも生じることがあり、痔だと勘違いして放置してしまい、大腸がんを進行させてしまうケースもあります。他に症状がなく1回だけの血便や便潜血検査陽性の場合でも、できるだけ早く大腸カメラ検査を受け、がんやポリープの有無をしっかり確認することが重要です。

大腸がんの原因

大腸がんは元々日本人には少ないがんでしたが、罹患者数の増加傾向が長期間続いているのはタンパク質・脂質の過剰摂取や食物繊維不足など欧米化した食生活や高齢化が原因であると指摘されています。他にも、運動不足、飲酒・喫煙、肥満など多くの生活習慣も大腸がん発症に関与すると考えられています。
また、大腸がんの1部ですが、遺伝的な要因も発症に関与するとされています。大腸がんや大腸ポリープ、他の消化器がんにかかった家族がいる場合には、リスクが高い可能性がありますので、症状がなくても定期的な大腸がん検査を受けることをお勧めしています。

大腸がんは40代になったら注意が必要です

大腸がんの発症リスクは40代から上昇しはじめ、年齢を重ねるごとに増加していきます。自覚症状に乏しいことを考慮し、症状がない場合も40歳超えたら大腸カメラ検査を受けることが早期発見には有効です。
その後はリスクに合わせた頻度で定期的に検査を受けるようにしましょう。

大腸がんの検査と診断

大腸カメラ検査は、早期大腸がんの発見と確定診断が可能な唯一の検査です。また、検査中に前がん病変の大腸ポリープが発見された場合には、形状や構造に合わせた手法によりその場で切除する日帰り手術可能であり、大腸ポリープを切除することで将来の大腸がん予防になります。
当院では研鑽を積んだ専門医が精度の高い大腸カメラ検査を行っています。複数の高出力LEDや画像処理によって血管分布や構造、炎症の精緻な観察と評価が可能な指診の内視鏡システムを導入し、微細で表面変化の乏しい早期がんの発見も可能です。検査中の大腸ポリープ切除に関しても形状や構造などに合わせた術式によって検査中の日帰り手術による切除が可能です。
鎮静剤を使って眠っているような状態で楽に受けて頂けますので、苦手意識がある方も安心してご相談ください。

便潜血検査

便を採取して微量の血液が含まれていないかを調べる検査です。手軽に行えることから健康診断や人間ドックなどでも幅広く行われています。
ただし、前がん病変の大腸ポリープや大腸がんは出血しないこともよくありますので、陰性でも大腸がんが隠れている可能性があります。便潜血検査はスクリーニング検査ですので、実際に大腸がんや大腸ポリープがあるかどうかを調べるためには大腸カメラ検査が必要になります。

治療方針決定に必要な検査

大腸カメラ検査で大腸がんが発見された場合、がんの広がりなどを詳しく調べた上で治療方針を決定します。

注腸造影検査

肛門から造影剤と気体を注入してX線写真を撮影し、腸の狭窄の状態、がんの正確な位置やサイズ、形状などを把握します。

腹部超音波(エコー)検査

大腸がん進行の程度や転移の有無を確認するために行われます。

腹部CT検査・MRI検査

周囲の臓器へのがんの広がりや転移を調べるために行われます。

大腸3D-CT検査

大腸カメラ検査ができない場合に選択される検査です。大腸カメラ検査に近い情報量のある3D画像を得られるとされています。

PET検査

全身のがん細胞を検出できる検査で、転移・再発のための有効な検査ができない場合に行われます。早期がん発見には適していません。

腫瘍マーカー検査

主にがん治療の効果や再発・転移の有無を確認するために行われる検査です。採取した血液や尿などの検体に含まれる腫瘍マーカーの値を測定します。

大腸がんの治療

早期がんと進行がんなどの進行度、がんの性質、患者様の年齢や体調などによって適した治療法は異なります。なお、早期大腸がんはがんが粘膜内や粘膜下層にとどまっている状態で、粘膜下層より深い部分にがんが広がっている場合は進行大腸がんとなります
当院では早期大腸がんの内視鏡による切除が可能ですが、当院では不可能な治療が必要と判断された場合には連携している高度医療機関を速やかにご紹介しています。

早期がん

早期の大腸がんの多くは内視鏡による切除が可能です。ただし、病変の面積が広いなどの場合には早期大腸がんでも入院による手術が必要になることがあります。

進行がん

粘膜下層より下の固有筋層やその下にまでがんが広がっている状態で、周囲の血管やリンパ管への浸潤や、リンパ節転移、遠隔転移も考慮した術前検査や治療計画が必要になります。多くの場合は開腹手術、腹腔鏡手術が行われ、病理検査の結果によって抗がん剤による化学療法が必要になることもあります。

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